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ナツキスバルの記憶喪失は何話?アニメで描かれる時期を解説

プレアデス監視塔のタイゲタの書庫で立ち尽くし異世界での記憶を完全に失って激しく混乱するナツキ・スバル アクション

『Re:ゼロから始める異世界生活』(リゼロ)のナツキ・スバルが記憶喪失になる展開は、原作小説第6章(第23巻〜第25巻)で描かれ、アニメ化の際には第4期以降の重要エピソードとして登場します。

これまで死に戻りの絶望を乗り越えて築き上げてきたエミリアやベアトリスたちとの絆をすべて失い、物語開始当初の「コンビニ帰り」の精神状態へ逆戻りしてしまう展開は、読者の度肝を抜いた屈指の神展開です。

「スバルの記憶喪失は何巻・何話で読めるの?」「アニメでは何期・何話あたりで映像化される?」「なぜ記憶を失ったのか、原因と復活の経緯を知りたい!」という疑問を抱えているリゼロファンに向けて、アニメ評論家・VODブロガーのてるてるが原作の該当巻数・話数からアニメでの放送時期の目安、そして物語の核心まで徹底的に掘り下げて解説します。

スバルの記憶喪失は何話・原作何巻?結論まとめ

結論から言うと、スバルが記憶喪失に陥るエピソードは、原作小説(単行本)では第23巻第3章「オマエハダレダ」から始まります。

Web版小説(『小説家になろう』掲載)では、第6章「記憶の回廊」の第34話「オマエハダレダ」に該当します。

アニメにおける放送時期としては、第3期(水門都市プリステラ編/原作第5章)の完結後に控える第4期(プレアデス監視塔編/原作第6章)での映像化となるのが確実なタイムラインです。

原作の該当巻数やWeb版話数の対応関係を整理すると、以下のようになります。

媒体 記憶喪失の開始話・巻数 記憶を取り戻す復活話・巻数 主な該当章
原作単行本(MF文庫J) 第23巻 第3章「オマエハダレダ」 第25巻 第4章「グッドルーザー」 第6章「記憶の回廊」
原作Web小説版 第6章 34話「オマエハダレダ」 第6章 74話〜75話「ナツキ・スバル」 第6章「記憶の回廊」
TVアニメ(予想・構成) 第4期 中盤(プレアデス監視塔編) 第4期 クライマックス プレアデス監視塔編

異世界召喚されてから積み重ねてきた数々の死線や仲間との信頼関係が、一夜にして真っ白に吹き飛んでしまうショッキングな構成となっています。

ここからは、スバルが記憶を失った具体的な現場である「プレアデス監視塔」での出来事や、なぜそのような異常事態が起きたのかというメカニズムを順を追って見ていきましょう。


なぜスバルは記憶喪失になったのか?原因と監視塔の仕掛け

スバルが記憶喪失に陥った直接の要因は、大図書館プレイアデスに収められた『死者の書』と、大罪司教『暴食』の権能、そして魂の終着点である「記憶の回廊」の干渉が重なり合ったことにあります。

水門都市プリステラでの大激戦を終えたスバル一行は、魔女教の大罪司教『暴食』に「名前」や「記憶」を喰われて眠り姫となったレムや、名前を奪われたユリウスたちを救う手がかりを求め、東の果てにある大砂漠「アウグリア砂丘」のプレアデス監視塔へと向かいました。

監視塔を守る『賢者』シャウラと邂逅した一行は、塔を攻略するためにタイゲタの書庫にある『死者の書』を調べることになります。

『死者の書』の閲覧がもたらす精神への侵食

プレアデス監視塔のタイゲタの書庫にある『死者の書』とは、過去に死亡した人物の生涯や記憶を、本を開いた者が追体験できる特殊な記録媒体です。

本を開くと読者はその人物の視点で人生の記憶を追体験することになりますが、強烈な他人の生々しい人生を味わう行為は、精神の境界を曖昧にする危険を常に伴っていました。

スバルは暗殺組織の少女メィリィ・ポートルートの『死者の書』などを読む中で、他者の記憶と自己の意識が混ざり合う激しい負荷を受け、徐々に精神の均衡を削られていきました。

記憶の回廊と大罪司教『暴食』ルイ・アルネブの罠

しかし、スバルの記憶を物理的に奪い去った真の黒幕は、オド・ラグナの揺り籠と呼ばれる「記憶の回廊」に潜んでいた大罪司教『暴食』の三人目、ルイ・アルネブです。

『暴食』の大罪司教はライ・バテンカイトス(悪食)、ロイ・アルファルド(飽食)、そして肉体を持たず記憶の回廊に囚われていた妹ルイ・アルネブ(飽食/悪食)の三兄妹で構成されています。

ルイ・アルネブは他者の記憶を貪り食うことで「幸福な人生」を手に入れようと画策していました。

スバルが死者の書を通じて精神空間である記憶の回廊へ接続した瞬間、ルイの権能が発動し、スバルの魂から「異世界召喚以降の記憶」がまるごと食い千切られてしまったのです。

その結果、スバルの精神は「日本のコンビニから出た直後」という初期状態へと強制退行させられました。


記憶喪失のスバルを襲った絶望:仲間への疑心暗鬼と密室サスペンス

スバルの記憶喪失がリゼロ読者に凄まじい衝撃とトラウマを与えた最大の理由は、「仲間が全員、いつ自分を殺すか分からない異常者に見える」という心理サスペンス構造にあります。

それまでのスバルは、どれほど無惨に殺されても「エミリアを笑顔にしたい」「レムとの約束を守りたい」という強い愛情と絶対的な信頼があったからこそ、死に戻りの地獄を耐え抜いてきました。

しかし、記憶を失ったスバルにとっては、強大な魔法を使うハーフエルフのエミリアも、毒舌な鬼族のラムも、禁書庫の精霊ベアトリスも、ただの「自分を危害に晒しかねない得体の知れない怪物」にしか見えません。

※画像はAIによるイメージ

逃げ場のない孤立無援の密室劇

記憶を失ったスバルは、自分がなぜ見知らぬ美女たちに囲まれているのか理解できず、パニックに陥って塔の外へ脱出を図ろうとします。

しかし監視塔の周囲には、凶悪な魔獣が跋扈するアウグリア砂丘の死界が広がり、砂嵐が荒れ狂っているため一人で逃げ出すことは不可能です。

さらに塔の内部では、何者かによって殺害されたメィリィの遺体が発見され、スバル自身の手には不可解な擦り傷や文字が刻まれているなど、仲間同士が疑心暗鬼に陥るホラー・ミステリーの様相を呈していきます。

ラムからの詰問と氷の檻への拘禁

自分を「スバル」と親しげに呼ぶ仲間たちに対し、スバルは怯えと不信感を隠せなくなっていきます。

挙動不審な行動を重ねた結果、かつての頼もしいスバルを知るラムからは「中身が何者かと入れ替わった偽物ではないか」と激しく疑われ、完全に孤立。

極限状態の中で氷の檻に拘束されるなど、味方であるはずの陣営から拘禁される破滅的な状況へと追い込まれました。

助けを求めることもできず、信じられる味方もおらず、なぜ自分が死に戻りを繰り返しているのかすら分からないまま、スバルは何度も理不尽な死を迎えることになります。


記憶を取り戻すまでの道のり:自分自身の『死者の書』との対面

絶望のどん底に叩き落とされたスバルが、いかにして立ち上がり、失った記憶を取り戻したのか。

その鍵となったのは、エミリアたちからの真摯な想いと、スバル自身による「ナツキ・スバル」という英雄の客観的な再評価でした。

記憶喪失を告白し、仲間を信じ直す決意

何度も命を落とし、極限の死行錯誤を繰り返す中で、スバルは「自分を疑いながらも、それでも救おうと手を伸ばしてくれたエミリアたちの嘘偽りのない優しさ」に触れます。

記憶が戻っていなくても、彼女たちが自分に向けてくれる感情は本物だと直感したスバルは、虚勢を張るのをやめ、「自分は記憶を失っている」と全員に正直に打ち明けました。

秘密を共有したことで、疑心暗鬼に満ちていた監視塔の攻略チームは再び結束を取り戻します。

原作第25巻:『菜月・昴』の死者の書を読む瞬間

しかし、外敵の猛威は待ってくれません。

監視塔には「魔獣のスタンピード」「大罪司教ライとロイの襲撃」「暴走する神龍ボルカニカ」「試験官である初代剣聖レイド・アストレアの暴虐」「塔を呑み込む漆黒の影」という、まさに全滅確定の『五つの障害』が同時に押し寄せていました。

死に戻りを十数回重ねても突破口が見出せない極限状態の中、第25巻においてスバルはタイゲタの書庫の片隅で、信じられない本を発見します。

そこに刻まれていた名前は、ルグニカ王国の文字ではなく、日本の漢字で書かれた『菜月・昴』でした。

死者の書は「すでに死んだ人間の記憶」が収められる本です。

異世界へ召喚されてから数え切れないほどの死を経験してきたスバルには、死んだ回数分の『菜月・昴』の死者の書が存在していたのです。

本を開いた記憶喪失のスバルは、路地裏で腸狩りのエルザに腹を裂かれた最初の死から始まる、かつての自分が歩んできたおぞましい死の軌跡を一気に追体験することになります。

※画像はAIによるイメージ

「お前は凄いよ」自己を肯定して迎える真の復活

記憶を失った現代っ子のスバルは、かつての自分が経験してきた地獄の苦痛、絶望、そしてそれでもエミリアたちのために歯を食いしばって立ち上がってきた姿を、完全に客観的な「他者」として見つめました。

「こんな地獄を味わって、なんで心が折れなかったんだ」

「どうしてそこまでして、見知らぬ他人のために命を懸けられたんだ」

普段のスバルは劣等感にまみれ、自分のことを「無力な穀潰し」「誰かの助けがなければ何もできない男」と卑下し続けていました。

しかし、死者の書を通じて過去の自分の生き様を目の当たりにしたスバルは、涙を流しながらかつての自分に心からの敬意を抱きます。

「お前は凄いよ、ナツキ・スバル」

自分自身を最も嫌い、信じられなかった少年が、自分自身の生き様を肯定した瞬間でした。

そして記憶の回廊においてルイ・アルネブと対峙し、奪われていた記憶を奪還。

失われていた「異世界での英雄としてのナツキ・スバル」と、「記憶を失っていた間に足掻き続けた素のナツキ・スバル」の意識が完全にひとつへと統合され、真の復活を遂げました。


てるてるのアニメ評論&考察:なぜスバルの記憶喪失は「リゼロ史上最高の名構成」なのか

ここからは、深夜アニメ黎明期から数千本の物語を浴び続けてきたてるてるとしての視点から、この記憶喪失編が持つ脚本構造の恐ろしさと美しさについて、熱量全開で語らせてください。

物語の作劇において、「主人公の記憶喪失」は手垢のついた古典的なギミックです。

下手に使えば「これまでのキャラの成長や人間関係の積み上げをリセットするだけの遅延行為」になりかねず、読者にストレスを与える諸刃の剣でもあります。

パチスロで例えるなら、苦労してARTのゲーム数を万枚手前まで上乗せしたのに、基盤のエラーでいきなり初期状態に戻されたような理不尽さです。

普通なら台パンして店を出ていくレベルの絶望ですよ。

しかし、長月達平先生が描いたプレアデス監視塔編は、そのリスクを極上のカタルシスへと昇華させるための凄まじい計算が施されていました。

「死に戻り」の重みを再認識させるギミック

リゼロの物語が進むにつれ、読者も視聴者も「スバルが死ぬこと」に対して、どこか感覚が麻痺してくる部分がありました。

もちろん痛ましいし凄惨ですが、「死に戻ればやり直せる」「次は攻略ルートを見つけてくれる」というゲーム的なセーブ&ロードの安心感が無意識に生まれてしまう。

ところが、記憶を失った第1話のスバルを現代の監視塔という超高難度ダンジョンに放り込むことで、その前提が完全に破壊されます。

戦闘力ゼロのただの引きこもり高校生が、チート能力もなく、魔獣や大罪司教がうごめく地獄で内臓をぶちまけられて殺される。

死ぬことへの恐怖、理不尽な痛みへの拒絶反応が、初期のスバルのピュアな視点を通じて生々しく再燃するわけです。

死に戻りという能力がどれほど精神を削る呪いなのかを、読者に改めて骨の髄まで思い出させる見事な劇薬でした。

「自分を愛せない主人公」への究極の救済

そして何より素晴らしいのが、サブタイトルにもなった「ナツキ・スバル」という英雄の自己回収です。

スバルの根底にある最大の弱点は、魔女教や魔獣ではなく、「自分に対する強烈な自己嫌悪」でした。

第3期や第4期に至るまで、彼は誰かを救うたびに「俺は周りに助けられただけ」「レムやエミリアが凄いだけ」と自分を過小評価し続けていた。

その男が、記憶を失って第三者になった時、初めて「かつての自分が成し遂げてきた過酷な死闘の重み」を正当に評価することができた。

他者からの称賛ではなく、「記憶喪失のスバルが、過去のスバルを認める」という構造。

これ以上の自己肯定と魂の伏線回収が、現代のファンタジー作品に存在するでしょうか。

まさに「Re:ゼロから始める」というタイトルを、物理的にも精神的にも極限の形でやり直してみせた、アニメ史・ラノベ史に燦然と輝く神構成だと私は確信しています。


アニメ4期(プレアデス監視塔編)の今後の見どころと見通し

プレアデス監視塔編は、リゼロの壮大な物語全体の中でも屈指の転換点となるエピソード群です。

スバルが記憶を取り戻した後の展開は、息もつかせぬ総力戦の連続となります。

  • 新たな権能『コル・レオニス』の覚醒:仲間の位置を把握し、肉体的な負荷や痛みをスバル自身が肩代わりする支援能力が開花。ラムと共闘して宿敵『暴食』へ挑む激熱のバトルが展開します。
  • 守護者シャウラの切なすぎる宿命:400年間、師匠である『大賢者フリューゲル』の帰還を信じて塔を守り続けてきたシャウラ。彼女の正体と、過酷な掟に翻弄される運命の結末は涙なしには見られません。
  • 神龍ボルカニカと試験の行方:塔の最上層に鎮座するルグニカ三英傑の一角、神龍ボルカニカとの接触により、世界の成り立ちや賢者フリューゲルの過去がさらに明かされていきます。

原作小説を読んでいる段階でも鳥肌が止まらなかったこれらの名場面が、アニメの美麗な作画、劇伴音楽、そして声優陣の鬼気迫る演技で描かれる日が今から待ち遠しくてたまりません。

地獄の底から這い上がってきたナツキ・スバルが、仲間たちとともにどのように運命の五重苦を打ち破るのか、刮目して待ちましょう。


よくある質問

スバルが記憶喪失になるのはアニメ何期・何話ですか?

スバルの記憶喪失は、原作小説第6章「プレアデス監視塔編」で描かれます。アニメ第3期が原作第5章(水門都市プリステラ編)を中心に構成されるため、監視塔編を扱うTVアニメ第4期での映像化となる見通しです。

原作小説で記憶喪失を読むなら何巻からですか?

KADOKAWA(MF文庫J)から刊行されている原作単行本では、第23巻の第3章「オマエハダレダ」から記憶喪失編に突入します。記憶を取り戻して完全復活を果たす結末は第25巻の第4章「グッドルーザー」まで描かれています。

記憶を失ったスバルはどの時点の記憶に戻ったのですか?

第1話冒頭の「現代日本のコンビニから異世界へ召喚された直後」の精神状態に戻っています。そのため、エミリアやレム、ベアトリスたちの存在を一切知らず、ファンタジー世界への召喚に無邪気にはしゃぎながらも、過酷な現実に直面して激しいパニックに陥ることになります。

ナツキ・スバルの記憶喪失は、原作第6章(第23巻〜第25巻)で描かれる、絶望と魂の再生を描いたリゼロ屈指の最高傑作エピソードです。

アニメでの映像化を待ちきれない方は、ぜひ原作小説を手に取って、スバルが自らの足跡を辿り直す圧倒的な心理サスペンスを一足先に体感してみてください。

てるてる(照井 輝男)

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